初恋マリッジ~エリート外交官の旦那様と極上結婚生活~
初夜ならではのシチュエーションに少し興奮していると自覚した途端、胸がドキドキと高鳴り始めた。けれど、ドレスにボリュームを出すパニエが邪魔で、彼の動きは私には見えない。
パニエがカサカサと擦れる音に聞き耳を立てていると、下着の中に彼の指が忍び込んでくるのがわかった。
「あっ、ダメ……」
大胆な動きを止めるために声をあげてもすでに手遅れ。私を知り尽くしている長い指の動きに抗えず、唇の端から恥ずかしい声が漏れる。
絶え間なく襲ってくる快楽に息を乱している間に、下着を脱がされてしまった。
「なるほど。これはストッキングを脱がせる手間が省けていいな」
ついさっきまで私が身に着けていた物を手にした彼が、満足げな笑みを浮かべる。
変なところに感心している様子をおもしろく思った矢先、ベルトをはずす金属音が耳に届いた。
「いいか?」
情熱的に求められるのはうれしいけれど、どうしても気になることがある。
「待って……。ドレスがシワになっちゃう」
「結婚式は終わったんだ。もうドレスを気にする必要はない」
「でも……あっ……」
反論を無視した彼が、私の中にゆっくり入ってくるのがわかる。
口では強引で意地悪なことを言うけれど、彼は壊れ物を扱うように私に優しく触れる。
ドレスがシワになってもかまわない。今は彼と初夜を迎えた喜びを分かち合おう。
広い背中に腕を回し、夫婦になった幸せを噛みしめた。