君は。
「あなたが今一番欲しいのはこの急激に冷えた水?それとも……この教室の鍵…かな?」
「っつ……」

そこには春の陽射しを最大限に浴びて光を纏った皆井 千歳がいた。

「みっみみみないさん?」

「おっ!よく覚えてるねぇ。今日会ったばっかりなのに」

俺を試すような口調で含み笑いをする彼女はその瞬間だけ普通の女の子に見えた。

「だっだってクラスメイトの名前はちゃんと覚えないと…」我ながら苦しい言い訳かと思われたが、あっさりと皆井さんは信じてくれた。
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