君は。
「お前達は異例の入学生だ。台風で入学式が中止になることは滅多にない。あっても延期だからな……。でも明日から通常に授業が始まるから、気を引き締めて頑張れよ」

そうしてなんの再興もなく、俺達は高校生活をスタートさせた。

と言っても初日は顔合わせのみなので1時間で帰ることが出来た。

俺は早々に支度を終え、帰るのを待っていた。

「澪。お待たせ」
そう爽やかに言ってみせる彼は杉崎太陽。
俺の小学校からの友人である。
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