キス魔な御曹司は親友の妹が欲しくて必死です
顔を顰めていると伯父は面白がるように俺の顔を覗き込む。
「だが、今はよかったと思ってるよ。今でも夫婦仲良く、こんな優秀な甥もいるんだからな」
ガシガシと昔のように頭を撫でられ俺は苦笑いを零した。
「親友と妹が結婚するのは、そうだな、気恥ずかしいのがほとんどで本気で嫌がってるわけではなかったよ。八坂くんも同じだろう? お兄さんに反対されて付き合いをやめるつもりか?」
「いえ、そんな気はサラサラありません」
即答すると伯父は、だろうなという納得顔で頷く。
「成司たちに反対されたら? 彼女と別れて有川くんと結婚しろと言われたら?」
「それでも茉緒と別れるつもりはありません。俺は本気です。政略結婚なんて御免だ」
きっぱりと言い切ると伯父は目を細め俺を見つめた。
「遅い反抗期ってやつかな」
「え?」
「智成が見合いを断り続けていたのは正直意外だったんだ。お前は今まで大した反抗期もなくここまで来ただろう。成司のいいなりなのかと心配もしたが、ちゃんと自分の意思を押し通す気概もあったとは、感心感心」
子供扱いされてちょっとムッとしたが、確かに今まで父の言うとおりに生きてきた。
決められたレールの上を走るだけで自分の意思はないのかと言われると返す言葉もないが、それが当たり前だと思っていた。
だが、自分の力だけで道を切り開く陸翔のような人間を目の当たりにしてそれではだめだと思ったこともあった。そんなときに陸翔に言われた。
『完璧を求められるお前の立場は俺より過酷だろ? それを難なくこなしてきたんだからすごいじゃないか。恵まれた環境を生かすのも大事なことだと思うぞ? 親の地位を笠に偉ぶる奴は嫌いだがお前は違ってちゃんと努力してるだろ。お前はただ素直なだけなんだ、だから俺も気兼ねなく付き合える』
親の言うことを聞いてやってるんだから親孝行だろ? と笑う陸翔に気持ちが楽になった気がした。
そんな素直に従ってきた俺が結婚相手だけは自分で決めたいと反抗したって許してくれてもいいだろ?
「だが、今はよかったと思ってるよ。今でも夫婦仲良く、こんな優秀な甥もいるんだからな」
ガシガシと昔のように頭を撫でられ俺は苦笑いを零した。
「親友と妹が結婚するのは、そうだな、気恥ずかしいのがほとんどで本気で嫌がってるわけではなかったよ。八坂くんも同じだろう? お兄さんに反対されて付き合いをやめるつもりか?」
「いえ、そんな気はサラサラありません」
即答すると伯父は、だろうなという納得顔で頷く。
「成司たちに反対されたら? 彼女と別れて有川くんと結婚しろと言われたら?」
「それでも茉緒と別れるつもりはありません。俺は本気です。政略結婚なんて御免だ」
きっぱりと言い切ると伯父は目を細め俺を見つめた。
「遅い反抗期ってやつかな」
「え?」
「智成が見合いを断り続けていたのは正直意外だったんだ。お前は今まで大した反抗期もなくここまで来ただろう。成司のいいなりなのかと心配もしたが、ちゃんと自分の意思を押し通す気概もあったとは、感心感心」
子供扱いされてちょっとムッとしたが、確かに今まで父の言うとおりに生きてきた。
決められたレールの上を走るだけで自分の意思はないのかと言われると返す言葉もないが、それが当たり前だと思っていた。
だが、自分の力だけで道を切り開く陸翔のような人間を目の当たりにしてそれではだめだと思ったこともあった。そんなときに陸翔に言われた。
『完璧を求められるお前の立場は俺より過酷だろ? それを難なくこなしてきたんだからすごいじゃないか。恵まれた環境を生かすのも大事なことだと思うぞ? 親の地位を笠に偉ぶる奴は嫌いだがお前は違ってちゃんと努力してるだろ。お前はただ素直なだけなんだ、だから俺も気兼ねなく付き合える』
親の言うことを聞いてやってるんだから親孝行だろ? と笑う陸翔に気持ちが楽になった気がした。
そんな素直に従ってきた俺が結婚相手だけは自分で決めたいと反抗したって許してくれてもいいだろ?