キス魔な御曹司は親友の妹が欲しくて必死です
久しぶりに私の手料理が食べたいというからスーパーに寄ってマンションに帰ってきた。
勝手知ったる智成の家。
早速料理しようとリビングに向かうはずがなぜかバスルームに直行。
「と、智成なんでっ!?」
「俺の知らない匂いだ、気に入らない」
なんだその理由は!? 
え? え? と訳が分からず面食らってるうちに抵抗虚しくに服を脱がされ、智成も素早く服を脱いでバスルームに押し込められた。
そして自分でやると言っても聞いてくれずほぼ無言で機嫌の悪そうな智成に隅々まで磨かれた。
ちょっといやらしい手つきに変な気分になった頃、熱いシャワーを掛けられポイっとちょうどいい具合にお湯が溜まった湯舟へ。
時々急に不機嫌になる智成は相変わらず意味不明だ。
文句を言う勇気も出ずに、ブクブクと泡立つジャグジーに鼻寸前まで顔を埋め恨みがましく自分の体を洗う智成を睨んだ。
目に飛び込んできたのは均整の取れた意外と逞しい体にキュッと引き締まったお尻。
考えたらこんな明るいところで智成の裸を見るのは初めてだ。
頭からシャワーを浴び泡を落としている姿はなんとも艶めかしい。
キャーっなにマジマジ見てんのよ私っ!
急に恥ずかしくなって慌てて顔を手で覆ってジャグジーの中に沈み、泡の中で悶えてると息が苦しくなってぷはっっと顔を上げた。
そしたらなんとにょきっと足が目の前に現れてびっくりした。
「わっ!」
「なにしてんのお前」
智成が浴槽に入ってきて慌てふためく私に呆れた顔をする。
「目に毒、目に毒」
心臓に悪すぎる!
大事なところは咄嗟に目を瞑って見えなかったけど、対面に座った智成が見れなくてまた顔を覆った。恥ずかしすぎる。
「なんだ目に毒って」
つい声に出してしまった言葉にさらに不機嫌になった智成が文句を言う。
「なんでもないなんでもない!」
「こら、逃げるな」

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