キス魔な御曹司は親友の妹が欲しくて必死です
三人生活にもなれた頃。
今日は、食料や日用品を買いに街に出ていた。
智成の使っているシャンプーやボディソープはそこら辺のドラッグストアには売ってなくてわざわざデパートまで来る羽目に。
でもそのシャンプーとかすっごいしっとりしていい匂いがするから勝手に使わせてもらってる。
値段見たら詰め替えなのに三千円近くするから目玉が飛び出そうになった。
さすがセレブ。
買い出し費用だと智成からお金貰っててよかったわ。
ついでに地下街で珍しい加工品や野菜に目が止まり、美味しそうなお惣菜が食べたくなっちゃって、ついつい買い込んで結構な荷物になってしまった。
ううっ重い。
帰るためのバス停にたどり着き一旦荷物を降ろす。
どのバスに乗ればいいんだっけ? と、時刻表とにらめっこしていたら見覚えのある地名を掲げたバスが到着した。
あ、これに乗ればいいんだと思って急いで荷物を持って乗り込んだ。
席は空いててやっと座れる〜とホッとした。
景色を見つつ、今度は何処に降りればいいのかなー? と、スマホで検索。
「あっ!」
思わず声が出て周りの人たちに何ごと? と見られてしまい肩を竦める。
外を見るとビルの建ち並ぶオフィス街を走ってるらしい。
マズイ!乗るバス間違えた!
そうだった、見覚えある地名はお兄ちゃんと智成の勤める会社があるとこじゃないか。
勘違いしちゃったよ。
スマホで検索したら智成のマンションとは反対方向だった。
ガーン……。
仕方がない。
重い荷物持ってまた戻るのしんどいけど、この際だからあのふたりがいる会社を見て帰ろうと思った。
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