キス魔な御曹司は親友の妹が欲しくて必死です
『今更ですか? エカトルも関わっているし、わざわざ俺が本社に戻ることもないのでは?』
『お前、忘れたのか? このプロジェクトを始めるときに本社に戻って来いと言ったのに、もう少しエカトルに残り勉強したいと言ったのはお前だぞ?』
『……ああ』
そういえば、三年ほど前だったかそんなことを言われた気がする。
だが俺はまだまだ叔父である白石社長の許で勉強したいと話を断った。
『思えば、あれがお前の初めての反抗だったな』
『反抗だなんて、俺はただ、まだまだ本社に戻れるほど力がないと……』
『いやいや、責めてるわけではない。お前もちゃんと自分の意見を言えるようになったのだと私はうれしく思っていたんだ』
フッと笑う父に緊張気味だった俺は脱力してしまった。
同じようなことを伯父にも言われたな、偉大な父と伯父に俺が敵うわけないのはわかっているが、まるで子供扱いなのは勘弁してほしい。
『今回も、お前が選んだ女性だ無闇に反対するつもりもない。ただ、彼女は一般家庭の出なのだろう? お前はこれから難しい立場になる。彼女を守るためにも誰にも文句を言わせないためにもお前は力を付けなくてはいけない』
若いうちに結婚して苦労を掛けてきた母を想ってか、遠い目をした父に、俺も茉緒の顔を思い浮かべた。
大企業の妻というものはどうしても注目され、男にはわからない気苦労も多いだろう。それでも、俺は茉緒を手放せないし、なにがあっても守り抜くつもりだ。
茉緒には、一生俺の隣で幸せそうに笑っていてほしいと願ってる。
『お前、忘れたのか? このプロジェクトを始めるときに本社に戻って来いと言ったのに、もう少しエカトルに残り勉強したいと言ったのはお前だぞ?』
『……ああ』
そういえば、三年ほど前だったかそんなことを言われた気がする。
だが俺はまだまだ叔父である白石社長の許で勉強したいと話を断った。
『思えば、あれがお前の初めての反抗だったな』
『反抗だなんて、俺はただ、まだまだ本社に戻れるほど力がないと……』
『いやいや、責めてるわけではない。お前もちゃんと自分の意見を言えるようになったのだと私はうれしく思っていたんだ』
フッと笑う父に緊張気味だった俺は脱力してしまった。
同じようなことを伯父にも言われたな、偉大な父と伯父に俺が敵うわけないのはわかっているが、まるで子供扱いなのは勘弁してほしい。
『今回も、お前が選んだ女性だ無闇に反対するつもりもない。ただ、彼女は一般家庭の出なのだろう? お前はこれから難しい立場になる。彼女を守るためにも誰にも文句を言わせないためにもお前は力を付けなくてはいけない』
若いうちに結婚して苦労を掛けてきた母を想ってか、遠い目をした父に、俺も茉緒の顔を思い浮かべた。
大企業の妻というものはどうしても注目され、男にはわからない気苦労も多いだろう。それでも、俺は茉緒を手放せないし、なにがあっても守り抜くつもりだ。
茉緒には、一生俺の隣で幸せそうに笑っていてほしいと願ってる。