キス魔な御曹司は親友の妹が欲しくて必死です
『そんな条件出されてそこまで必死になるほど茉緒がいいのか? 茉緒じゃなくてもお前は楽に結婚できる相手がいるだろう。そこまで苦労する必要あるか?』
暗に、有川と結婚した方がお前には得だろうと言われている気がした。
陸翔とはどこまでも平行線なのかと落胆が否めない。
『陸翔にどう見えようが俺は苦労だなんて思っていないしこの仕事を楽しんでる。茉緒の為ならどんな難しい案件だってこなしてみせる。必ずプロジェクトを成功させて茉緒と結婚すると誓った。茉緒は俺の原動力で茉緒の代わりなんていないんだ。どうして親友である陸翔がそれをわかってくれないんだ。茉緒が妹だからか? もし茉緒が妹じゃなかったら俺とのこと認めてくれたか?』
『わかったわかった、悪かったよ。そこまで本気だとは思わなかったんだ』
『は?』
憤りをぶつけるようにまくし立てていると陸翔は軽くあしらうように俺を止めた。
散々俺は本気だと言ってきたのに取り合わなかった陸翔に怒りが込み上げる。
『俺は! 茉緒を本気で愛してる! 俺には茉緒が必要なんだ!』
『わかったって、そう怒るな』
どうどうと諫められて鬱憤を吐き出すようにふんと鼻を鳴らした。
『ここ最近働きづめのお前を少しは心配はしていたんだ』
憤慨してる俺に苦笑いを浮かべた陸翔。
『最近のお前はいつも精彩を欠いていたし、人のいないところで眉間に皺を寄せため息をついていた、お前が疲れてる時はよくそうしてる』と陸翔は言う。
さすが親友ともいうべきかよく俺のことを見ているとつい感心してしまった。
きっとほかの同僚たちは誰も気づいていないだろう。俺自身が自覚がなかったのだから当然だ。
『それがあるときいきなり元気になって精力的に仕事してるのを目の当たりにして、俺のしていることは意味がないと悟ったよ。それがいつかは分かるよな、智成』
『……茉緒が、逢いに来た後か?』
頷く陸翔に、俺は思いを巡らす。
暗に、有川と結婚した方がお前には得だろうと言われている気がした。
陸翔とはどこまでも平行線なのかと落胆が否めない。
『陸翔にどう見えようが俺は苦労だなんて思っていないしこの仕事を楽しんでる。茉緒の為ならどんな難しい案件だってこなしてみせる。必ずプロジェクトを成功させて茉緒と結婚すると誓った。茉緒は俺の原動力で茉緒の代わりなんていないんだ。どうして親友である陸翔がそれをわかってくれないんだ。茉緒が妹だからか? もし茉緒が妹じゃなかったら俺とのこと認めてくれたか?』
『わかったわかった、悪かったよ。そこまで本気だとは思わなかったんだ』
『は?』
憤りをぶつけるようにまくし立てていると陸翔は軽くあしらうように俺を止めた。
散々俺は本気だと言ってきたのに取り合わなかった陸翔に怒りが込み上げる。
『俺は! 茉緒を本気で愛してる! 俺には茉緒が必要なんだ!』
『わかったって、そう怒るな』
どうどうと諫められて鬱憤を吐き出すようにふんと鼻を鳴らした。
『ここ最近働きづめのお前を少しは心配はしていたんだ』
憤慨してる俺に苦笑いを浮かべた陸翔。
『最近のお前はいつも精彩を欠いていたし、人のいないところで眉間に皺を寄せため息をついていた、お前が疲れてる時はよくそうしてる』と陸翔は言う。
さすが親友ともいうべきかよく俺のことを見ているとつい感心してしまった。
きっとほかの同僚たちは誰も気づいていないだろう。俺自身が自覚がなかったのだから当然だ。
『それがあるときいきなり元気になって精力的に仕事してるのを目の当たりにして、俺のしていることは意味がないと悟ったよ。それがいつかは分かるよな、智成』
『……茉緒が、逢いに来た後か?』
頷く陸翔に、俺は思いを巡らす。