キス魔な御曹司は親友の妹が欲しくて必死です
「ほんとに、よかった。ごめんねお兄ちゃん」
「なんで茉緒が謝るんだ?」
「だって、喧嘩したままで、私もう二度とお兄ちゃんに謝れないんじゃないかと思って、怖かった」
ボロボロと涙を流しながら後悔していたと言うとお兄ちゃんも気まずそうに顔を顰める。
「俺が茉緒を怒らせたんだ、謝るのはこっちだよ。ごめんな茉緒」
すまなそうに眉尻を下げるお兄ちゃんにブンブンと首を横に振ってまたお兄ちゃんに縋り付いた。
本当に無事でよかった。
謝って仲直り出来て本当に、本当によかった。
背中を摩られその温かさに涙がとめどなく流れて暫く泣いているとゴホンと咳払いが聞こえた。
「あ~、そろそろ落ち着いたらどうだ」
顔を上げると智成が渋い顔をして私たちを見おろす。
ついお兄ちゃんとふたりの世界に浸ってほかの人たちのことを忘れていた。
「ほらもう、茉緒ったら涙拭きなさい」
皆から注目されながらお母さんに子供のように涙を拭かれちょっと恥ずかしい。
落ち着いたところにお兄ちゃんたちの詳しい経緯を聞いた。

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