キス魔な御曹司は親友の妹が欲しくて必死です
「テロに直接遭遇したわけじゃないんだ。逃げ惑う群衆に巻き込まれてコケてこのザマってわけ。気を失うとか情けない」
恥ずかしそうに頬をかくお兄ちゃんに益木さんが慌てて補足した。
「八坂さんは人に押されて倒れそうになった私を庇って倒れたんです! そのせいで頭を打って気を失って、三針も縫うことに……八坂さんが怪我をしたのは私のせいなんです。申し訳ありません」
ボブカットの黒髪を揺らし私たちに向かって頭を下げる益木さんに私たちは慌てた。これは誰が悪いというものじゃない。ただ災難だっただけで益木さんが謝る必要はないと私も両親も思っている。困惑しお兄ちゃんを見るとわかっているとでも言うように頷き、益木さんの肩をぽんぽんと叩き顔を上げさせた。
「部下を守るのは上司の務めだし、益木さんはなにも謝ることはないよ。怪我だって小さいし責任を感じることはないから」
「でも……」
困ったような顔をする益木さんをよく見ると背が高めですらりとしてすごくスタイルがいい。
眼鏡を掛けているのがとても知的でキャリアウーマンって感じの美人さんだ。
そして少し動くとふわっと優しいフローラルの香りがした。
あれ? この香りどこかで……? と考えていると智成が爆弾発言をした。
「好きな人を守れたんだ、怪我は言わば名誉の勲章だろう。よかったな陸翔」
「なっ!? 智成!!」
「え!?」
お兄ちゃんは慌てて智成を怒鳴りつけてたけど顔が真っ赤だ。
そして益木さんも両手で頬を押さえ同じく真っ赤。
智成はにやりとしたり顔で、周りにいた私たちはぽかんとふたりを見ていた。
そして、ふと気づく。
「ああ、なるほど。時々お兄ちゃんからフローラルの香りがしたのは益木さんと逢ってたからなのね」
「ま、茉緒っ! ち、違うからっ!」
慌てて言い訳しようとするお兄ちゃんがおかしくて、つい笑ってしまった。
家族がいる中で真っ赤になるふたり。うちの両親と益木さんの両親は顔を見合わせ苦笑いを零していた。
恥ずかしそうに頬をかくお兄ちゃんに益木さんが慌てて補足した。
「八坂さんは人に押されて倒れそうになった私を庇って倒れたんです! そのせいで頭を打って気を失って、三針も縫うことに……八坂さんが怪我をしたのは私のせいなんです。申し訳ありません」
ボブカットの黒髪を揺らし私たちに向かって頭を下げる益木さんに私たちは慌てた。これは誰が悪いというものじゃない。ただ災難だっただけで益木さんが謝る必要はないと私も両親も思っている。困惑しお兄ちゃんを見るとわかっているとでも言うように頷き、益木さんの肩をぽんぽんと叩き顔を上げさせた。
「部下を守るのは上司の務めだし、益木さんはなにも謝ることはないよ。怪我だって小さいし責任を感じることはないから」
「でも……」
困ったような顔をする益木さんをよく見ると背が高めですらりとしてすごくスタイルがいい。
眼鏡を掛けているのがとても知的でキャリアウーマンって感じの美人さんだ。
そして少し動くとふわっと優しいフローラルの香りがした。
あれ? この香りどこかで……? と考えていると智成が爆弾発言をした。
「好きな人を守れたんだ、怪我は言わば名誉の勲章だろう。よかったな陸翔」
「なっ!? 智成!!」
「え!?」
お兄ちゃんは慌てて智成を怒鳴りつけてたけど顔が真っ赤だ。
そして益木さんも両手で頬を押さえ同じく真っ赤。
智成はにやりとしたり顔で、周りにいた私たちはぽかんとふたりを見ていた。
そして、ふと気づく。
「ああ、なるほど。時々お兄ちゃんからフローラルの香りがしたのは益木さんと逢ってたからなのね」
「ま、茉緒っ! ち、違うからっ!」
慌てて言い訳しようとするお兄ちゃんがおかしくて、つい笑ってしまった。
家族がいる中で真っ赤になるふたり。うちの両親と益木さんの両親は顔を見合わせ苦笑いを零していた。