キス魔な御曹司は親友の妹が欲しくて必死です
無事面会も終わり帰ることになった。
お兄ちゃんは一日検査入院だけど、益木さんは軽い打撲だけなのでご両親と一緒に帰る。
うちの両親と一緒に智成が車で送ってくれることに。
駐車場に車を取りに行く智成についていってこっそり聞いた。
「ねえ智成、お兄ちゃんが益木さんを好きなことわざとばらしたでしょ」
「ああ、親友としてアシストしてやろうかと思って」
やっぱり。
詳しく聞くとまだお兄ちゃんの片思いで、どうやら一度フラれてるらしい。
お兄ちゃんを振る人がいるんだと驚いていると智成も俺もそう思ったと苦笑い。
それとなく話を訊くと、どうやら益木さんはお兄ちゃんが告白したのは一時の気の迷いで本気で自分のことを好きではないと思い込んでるらしい。
「でも、お兄ちゃんモテるけど……」
「そう、あいつは彼女が出来たら大事にするし浮気なんてしない。それを益木さんにも気づいてほしかった。陸翔の奴、やせ我慢して部下を守るのは、なんて言っていたが、本音は好きな女を守るのは男の務めだと言いたかったはずだ。だから俺が代弁した」
家族の前で言われるのは恥ずかしくて堪ったものじゃないだろう。それに関しては智成のしたことは呆れるけど、でも益木さんは顔を真っ赤にして満更でもなさそうだった。
誤解が解ければもしかして……?