政略結婚のはずですが?~極甘御曹司のマイフェアレディ計画~
お世話になった古手川さんの開店祝いには行きたいし、あの頃の皆に会えるのは魅力的だ。

「でも……」

零士さんは許してくれるだろうか。
このあいだお義父さまとのお出掛けですら、俺以外の男と出掛けるなんて絶対に許さん!ってお怒りだったんだよね……。

とりあえず、明日帰ってくるから零士さんに尋ねてみよう。
それでダメだったときは……どうしようかな?



翌日、三日ぶりに零士さんが帰ってきた。

「ただいま」

「おかえりなさいませ」

今回は短かったからか、零士さんはまだ元気そうだ。
毎回、出掛ける前に零士さん曰く〝清華分〟とやらを充電していくけれど、あれはどれくらい持つのかな?
零士さんは一日が限界、毎日の電話で若干だけ補充できてなんとかやっている、とか言っていたが。

零士さんが帰ってきたので、メイドさんが食事の支度をしてくれる。
本当は作りたかったが、今日はお稽古の日だったのでできなかった。
終わったあとにすぐに帰ればいいんだろうが、お義母さまが私と話したがるから無理。
でもそれだけ可愛がってくださっているのは嬉しい。

私に心ゆくまでキスして気が済んだのか、ようやく零士さんは食卓に着いた。
メイドさんの前でキスしまくられるのは恥ずかしいが、……もう慣れた。
それに回数が多いとはいえ、唇が触れるキスだけだし。

「俺がいないあいだ、なにかあったか?」
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