政略結婚のはずですが?~極甘御曹司のマイフェアレディ計画~
「もしかしてスポンサーがついたとか?」

「どうだろーねー?」

古手川さんは笑顔で、のらりくらりと質問をかわしていた。

事務所で二次会が開催される。

「私はー、鴇田さんの作る服、認めてたんだからねー」

「あー、はい。
ありがとうございます」

皆さん、一次会でほどよくお酒が回っているので、絡まれた。

「なのに家庭に入って埋もれるとか、有望なデザイナーの損失だよー!」

「ありがとうございます……」

苦笑いで注がれるお酒をグラスで受ける。
そうだった、皆さん普段はいい方なのだが、お酒が入るとよく言えばとても陽気になるのだ。

「飲んでる!?
鴇田さん!」

「はい、飲んでます」

新手に笑ってグラスを上げ、証明してみせる。

「私はー、鴇田さんの作る服がすごーく好きでさー」

「ありがとうございます」

褒めてくれるのは嬉しいが、……そろそろ帰りたい。
時計はすでに、十時を回っている。
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