政略結婚のはずですが?~極甘御曹司のマイフェアレディ計画~
隙を見て携帯を確認したら零士さんから、あれだったら迎えに行くから連絡しろとメッセージが入っていた。

「あのー、私そろそろ……」

おずおずと手を上げ、申し出てみる。
――しかし。

「えー、もう帰るのー!?」

「もしかして帰ってこいとか言われたとか?
旦那さん、厳しすぎなーい?」

すぐにブーイングの嵐が巻き起こった。

「あ、えと。
そういうわけじゃないんですが」

ううっ。
私だってもうちょっといたい。
でも零士さんが帰っているんだから早く帰りたいというのもある。

「その。
……じゃあ、あとちょっとだけ」

あと三十分だけ。
次、いつ会えるかわからないし、零士さん許してください……。

……なんて言い訳した私が目を覚ましたのは、古手川さんと一緒の毛布の中だった。

「へっ!?」

目を覚ました瞬間、一気に血の気が引いていった。
あれから断りきれずに飲んで、寝落ちたのまでは百歩……一万歩譲ってよしとする。
でも、古手川さんと一緒の毛布なんて……!
< 131 / 252 >

この作品をシェア

pagetop