政略結婚のはずですが?~極甘御曹司のマイフェアレディ計画~
仕方ないって、この件から手を引くとでも言うのかな……?

「いい、いいから!」

慌てて、縋るように彼のシャツを掴む。

「別に無理はしなくていいんだぞ?」

そう言いながらも零士さんは完全に面白がっている。

「していいから!」

「わかった。
じゃあ、ベッドへ行こうか」

目を合わせられなくて、俯きがちに頷いた。

「じゃあ、清華」

零士さんに導かれ、ベッドに上がる。
されるがままに押し倒された。

「素直でよろしい」

耳に口付けしながら、零士さんの手が私のシャツのボタンを外していく。

「清華の身体、綺麗だな」

ちゅっとその唇が首筋に触れ、怯えるようにびくりと身体が大きく震えた。
口付けを繰り返しながら、唇は胸もとへと下がっていく。
シャツははだけられ、下着が露わになっていた。

「……いくぞ」

「あっ!」

ぢゅーっという音と共に鎖骨に鈍い痛みを感じ、思わず声が出る。
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