今さら好きだと言いだせない
佐武さんの言葉に、俺は思わず周囲を見回す。俺の向かいにいる山本さん以外には聞こえていないようでホッとした。
「その話はここでは辞めたほうがいいですよ」
「大丈夫だよ」
「なら言わせてもらいますけど、あの人とのズルズルした関係はいい加減解消しましょうよ」
その瞬間、山本さんからおしぼりが飛んで来て俺の胸にヒットした。それ以上言うな、という意味だ。
佐武さんをチラリと見れば、俺の意見は重々承知だとばかりに苦笑いしたままだった。
高木さんなんか放っておけばいいんだ。どんなにあの人に真剣な愛を向けたって、自分が傷つくだけなのに。
不毛な恋をしてボロボロになって、不幸な女になってほしくない。
「その通りだよ。わかってるんだけど……」
山本さんがトイレに立ったので、俺も移動しようとしたのだが、佐武さんが話を続けたためにまたタイミングを逃した。
「ほかにいい人はいますよ。もっと視野を広げてみてください。山本さんとか、頼りになるしいいじゃないですか」
酒の席だからって俺もいい加減なことを口にしたものだ。
だけど山本さんは人間的に出来た人だから、俺としては本気で推薦したいくらいなのだが。
「その話はここでは辞めたほうがいいですよ」
「大丈夫だよ」
「なら言わせてもらいますけど、あの人とのズルズルした関係はいい加減解消しましょうよ」
その瞬間、山本さんからおしぼりが飛んで来て俺の胸にヒットした。それ以上言うな、という意味だ。
佐武さんをチラリと見れば、俺の意見は重々承知だとばかりに苦笑いしたままだった。
高木さんなんか放っておけばいいんだ。どんなにあの人に真剣な愛を向けたって、自分が傷つくだけなのに。
不毛な恋をしてボロボロになって、不幸な女になってほしくない。
「その通りだよ。わかってるんだけど……」
山本さんがトイレに立ったので、俺も移動しようとしたのだが、佐武さんが話を続けたためにまたタイミングを逃した。
「ほかにいい人はいますよ。もっと視野を広げてみてください。山本さんとか、頼りになるしいいじゃないですか」
酒の席だからって俺もいい加減なことを口にしたものだ。
だけど山本さんは人間的に出来た人だから、俺としては本気で推薦したいくらいなのだが。