執事的な同居人
家に着くと
颯太さんはすぐに夕食の準備を始める。
私はその作っている様子をこっそりと眺めていた。
テキパキとこなす料理に、
すごーいと口が開く。
作ってくれた料理は全て美味しくて、綺麗に完食してしまった。
「あー疲れたーー」
ボフッとベッドに倒れ込む私。
髪の毛に滴る水が、自然とベッドにポタポタと落ちる。
お風呂もちゃんと沸かしてくれていて、1番に入らしてもらった。
今、ちょうど颯太さんが入っている頃だと思う。
「ほんと、執事みたいなんだけどな…」
そうは思うものの、あの子供扱いはどうにかならないものか。
「………………」
今日で同居生活2日目終了。
早いようで遅いような、
なんだかんだ言ってこの生活に慣れてきてるし私。
ガチャ…
遠くの方でドアが開く音。
颯太さんがお風呂からあがったのだろう。