傾国の姫君
私は、床に崩れ落ちた。

あいつらのせいで、大切な家族が殺されたって言うのに、葬式も出せないって言うのか。


「うぅ……」

「心我……」

照葉さんが私の背中を、摩ってくれた。

「とにかく明日、墓を作ろう。場所は、庭でいいか。」

私は大きく頷いた。

「可哀相にな。でも、一人だけ亡くなるよりはマシか。」

「ちょっと、あんた!」

二人は私に気を遣ってくれるけれど、仲がいいのは羨ましい。

私だって、慶文と仲のいい夫婦だったのに。


「うぅ……」

「ほらみなさい、また心我が泣いちまったじゃないか。」

「ごめん。」

二人の温かい言葉に、また胸が温かくなった。


翌日。昇龍さんに手伝って貰って、二人の墓を庭に作った。
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