傾国の姫君
そんな女の子達に、私は釘を刺す。

「冷徹な王だって、聞いたよ。」

何人かが、ひゃあっと声を挙げた。

「乱暴されないかな。」

「ねえ。」

皆、どんな気持ちでお妃候補になっているんだろう。

一人一人、伺いたい気持ちだ。

「いづれにしても、秦王の子供を産む事さ。」

花香が言った。

「その為のお妃だろ。」

周りの女の子達が、うんと頷く。

そして、誰かが言った。

「……秦王に愛されればいいね。」

見れば、まだあどけない顔をしていた。

「お妃に選ばれても、秦王に愛されない妃もいるって言うよ。」

「そんなの嫌だ。」

「何の為に、妃になるんだよ。」

私は、ため息をついた。

「お姉さんは、お金の為だもんね。愛されようが愛されまいが、関係ない。」

花香が私に向かって言った。
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