独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。
「ああ、君!こっから先、立ち入り禁止だよ!」
警察の人に途中でとり押さえられるけれど、そんなことも気にできないくらい余裕がなくて、周りが見えなくなっていた。
「しゅ……ん?俊、なの……?」
ほんとうに俊なのか確かめるため近づくと、少年の顔は傷だらけだった。
でもどんなに傷だらけでも、近くで顔を確認すればするほど、俊の顔にまちがいはなくて。
私は名前を泣き叫ぶ。
「俊、俊……っ、ねぇ……俊ってば!」
ひっしに名前を呼ぶけれど、俊は目をとじたままで反応がない。
私は泣きじゃくりながら地面に力なく座りこんで、俊の手をにぎることしかできなかった。