独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。
初めて、とくべつな大切な人ができたのに……
どうして事故なんかで失わなきゃいけないの……。
「ちょっとあなた!白衣をつかまないのっ!ねぇ?せんせ……」
キッと睨みつける看護師さんが、私の手をいきおいよく振りほどいて無理やり引きはがそうとする。
でも先生は、おだやかな目で優しくほほ笑んでくれた。
「そんなに不安な思いを重く抱えこまなくても大丈夫だよ。意識はないけれど、心臓が止まったわけじゃない。彼のことをずっと願っていれば、かならずキセキは起こるさ」
「は、はい……」
「私にとって関わっている患者さまは、全て大切な患者さまだ。なんとしても、彼を最後まで支えていくつもりだよ」
そう言い放ったあとまた歩き出す先生に、私は深く頭を下げた。