若旦那様の溺愛は、焦れったくて、時々激しい~お見合いから始まる独占契約~

少し拗ねた口調でそんな事を言う蓮さんは新鮮で、ちょっぴり可愛らしい。


「簡単なもので良かったら朝ご飯作ります。良かったら、一緒に食べますか?」


秘密の話を持ちかけるかのごとく囁きかけると、蓮さんがぱちりと目を開けた。


「あぁ。そうしてくれると嬉しい。頼めるか?」

「わかりました」


僅かに目を輝かせた蓮さんに大きく頷きかけてから、まずは服を着ようとベッドを出ようとするが、同時に身を起こした彼の手に再び捕まる。


「まだ時間はあるし、一緒にシャワー浴びないか?」

「え? ……ちょっ、ちょっと待って」


一緒にシャワーだなんて、想像しただけで恥ずかしすぎる。

無理だよと叫ぶよりも先に、蓮さんは私の手を引いて歩き出す。

お互い裸だ。

私は部屋を出る前に床に落ちていた自分の服を掴み取り体を隠したが、蓮さんは気にならないようでそのまま。

広い肩幅、背中も程よく筋肉がつき、ウエストもしっかり引き締まっていて、綺麗だなという感想を持つ。

しかしよく見れば、背中に引っ掻いたような痕があり、それは自分が昨晩つけた傷だとすぐに気付かされる。

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