若旦那様の溺愛は、焦れったくて、時々激しい~お見合いから始まる独占契約~
改めて蓮さんと一つになったんだと実感し、忘れていた体の疼きが蘇ってくる。
肩越しに振り返った蓮さんと目が合えば、妙に照れ臭くて仕方ない。
脱衣所に足を踏み入れると同時に体を隠していた洋服を蓮さんに奪われ、そのまま浴室へ。
「洗ってあげようか?」と揶揄う蓮さんに「結構です」と抗いつつ賑やかに、そして触れてくる指先に翻弄されながら、初めてのふたりでのバスタイムを満喫したのだった。
お風呂から出た後、私は朝食作りに勤しむが、隣には蓮さんが立っているため、なんとなく気恥ずかしい。
鮭の切り身がふた切れあって良かったと思いながらグリルで火にかけたあと、蓮さんに後ろから軽く抱きしめられた。
伝わってくる体温に幸せな気持ちが広がる一方、本物の恋人みたいだと感じれば切なくもなる。
この家で初めて「いただきます」と「ごちそうさま」を一緒に言って朝食を取り、通り道だしと富谷旅館まで車で送ってもらうことに。
支度を終えてリビングへ行くと、準備がすっかり整っている蓮さんがスマホを見て半笑いになっていた。
不思議に思いながら近づいていった私に蓮さんは気づいて、スマホの画面を見せてくれる。