廃屋の捨てられ姫は、敵国のワケあり公爵家で予想外に愛されています
アラス公爵家のユーディリア、彼女は要注意人物の一人である。
おばあ様が引きこもってから、社交界を牛耳ろうと暗躍していた貴族たち。
彼らは有象無象の派閥に別れ、水面下で泥試合をしていた。
アラス公爵家はその筆頭である。

「でも、もうお歳ですのに社交界復帰など大丈夫なのですか?大人しくなさっていればよろしいのに」

ユーディリアは嫌みたらしく笑ったけど、おばあ様は鼻も引っかけない。

「ふっ。心配して頂かなくて結構。それよりも、貴女、自分のことを心配した方がよくてよ?」

「……どういう意味ですの?」

「いつまでも靡かないダリオンを追いかけていたら、婚期を逃すわよ?」

「なっ!」

ユーディリアは顔色を変え、周りの令嬢はざわざわとし始めた。
狼狽えているから、おばあ様の言ったことは真実なんだろうけど、みんなの前でこれを言われるとかなりつらい。
でも、同情はしないわ!
だってライバルだし、おばあ様の敵、ひいてはエスカーダ家の敵だもの!
< 106 / 228 >

この作品をシェア

pagetop