廃屋の捨てられ姫は、敵国のワケあり公爵家で予想外に愛されています
「……そ、そんなことないですわ!私にはちゃんと婚約者もおりますし……」
「フラグメル辺境伯かしら?でも貴女、婚約破棄されたのでしょう?」
「え……」
ユーディリアはもう蒼白である。
私が聞いた事前情報によると、ダリオンへの執着が酷すぎて噂になり、呆れたフラグメル辺境伯に振られたという話だった。
フラグメル辺境伯は王家の血筋でおばあ様とも関係が深い。
情報は簡単に入ってくるのだ。
「あまり下らないことをやっていると、足元を救われてよ?」
「……くっ……し、失礼しますわ!」
おばあ様のトドメの一発に、とうとうユーディリアが負けた。
クルリと踵を返すと、令嬢の一団を押し退けて去っていく。
残された令嬢たちの何人かは後を追いかけたけれど、大多数は恭しく頭を下げおばあ様の機嫌をとった。
もうみんな、誰がサロンの主人かわかっているのだ。
「ルキア、お願いがあるのだけど……」
怒涛の挨拶の波が止むと、おばあ様が言った。
「はい、なんでしょうか?」
「そろそろ帰るとダリオンに伝えてくれないかしら?さすがに、少し疲れてしまったわ」
ふぅとため息をつきながら、おばあ様はこめかみを押さえた。
視力が戻ったばかりの目には、彩色の派手な社交界は負荷が掛かりすぎる。
早めに帰って目を休めた方が良さそうね。
「フラグメル辺境伯かしら?でも貴女、婚約破棄されたのでしょう?」
「え……」
ユーディリアはもう蒼白である。
私が聞いた事前情報によると、ダリオンへの執着が酷すぎて噂になり、呆れたフラグメル辺境伯に振られたという話だった。
フラグメル辺境伯は王家の血筋でおばあ様とも関係が深い。
情報は簡単に入ってくるのだ。
「あまり下らないことをやっていると、足元を救われてよ?」
「……くっ……し、失礼しますわ!」
おばあ様のトドメの一発に、とうとうユーディリアが負けた。
クルリと踵を返すと、令嬢の一団を押し退けて去っていく。
残された令嬢たちの何人かは後を追いかけたけれど、大多数は恭しく頭を下げおばあ様の機嫌をとった。
もうみんな、誰がサロンの主人かわかっているのだ。
「ルキア、お願いがあるのだけど……」
怒涛の挨拶の波が止むと、おばあ様が言った。
「はい、なんでしょうか?」
「そろそろ帰るとダリオンに伝えてくれないかしら?さすがに、少し疲れてしまったわ」
ふぅとため息をつきながら、おばあ様はこめかみを押さえた。
視力が戻ったばかりの目には、彩色の派手な社交界は負荷が掛かりすぎる。
早めに帰って目を休めた方が良さそうね。