廃屋の捨てられ姫は、敵国のワケあり公爵家で予想外に愛されています
おばあ様はうっとりと目を閉じた。
「実話のよう」だというのは私も感じていた。
もしかしたら、ただのフィクションではなく、実話を元に脚色されたのかもしれない、と。

「なんと過分なお言葉。劇団員に成り代わり、お礼を申し上げます……それで、ルキア様はどうでしたか?少し退屈でしたかな?」

「いいえ、とんでもない!悲しいけれど、素敵なお芝居でした」

「そうですか……」

アレストは静かにこちらを見つめた。
何故だかその目には見覚えがある気がした。
初めて会う人なのに、どこかで会ったような懐かしさがある。
不思議……こんな思い初めてだわ。
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