廃屋の捨てられ姫は、敵国のワケあり公爵家で予想外に愛されています
王宮に頻繁に出掛けていたのは、ルイザ様に薬湯を作るためだったのだ。
王族の事情は他言無用、イエーレン家には守秘義務がある。
少し言い淀んでいたのはそのせいね。
いや、そんなことより、心配なのはルイザ様の体調だわ。
顔を会わせたのは、晩餐会で一度きりだけど、天使のように可愛らしい人だと記憶している。
人の良さが全面に出ていて、良心の塊というイメージだ。
「それは心配ですね。私も何かお役に立てることが……」
「それなんですっ!ルキア様!」
「ひっ……えっ!?」
バンッと机を叩き身を乗り出したマイラーに驚き、私は変な声を出した。
「落ち着きなさいマイラー。うちのルキアを驚かせないで頂戴」
「こっ、これは大変失礼を!」
おばあ様が強く言うと、マイラーは青くなって縮こまる。
「……全く。仕方ありませんね。私が説明するわ。病気が良くなるようにと、ローレウス殿下がルイザ様にルキアのお芝居を見せたいのですって!」
「私のお芝居を……ですか?でも……」
瞳を輝かせるおばあ様と、すがるように見つめてくるマイラーとの間で、私は口ごもった。
巷では、お芝居を見て病気が治ったなんて噂があるけど、私にそんな力はない。
王族の事情は他言無用、イエーレン家には守秘義務がある。
少し言い淀んでいたのはそのせいね。
いや、そんなことより、心配なのはルイザ様の体調だわ。
顔を会わせたのは、晩餐会で一度きりだけど、天使のように可愛らしい人だと記憶している。
人の良さが全面に出ていて、良心の塊というイメージだ。
「それは心配ですね。私も何かお役に立てることが……」
「それなんですっ!ルキア様!」
「ひっ……えっ!?」
バンッと机を叩き身を乗り出したマイラーに驚き、私は変な声を出した。
「落ち着きなさいマイラー。うちのルキアを驚かせないで頂戴」
「こっ、これは大変失礼を!」
おばあ様が強く言うと、マイラーは青くなって縮こまる。
「……全く。仕方ありませんね。私が説明するわ。病気が良くなるようにと、ローレウス殿下がルイザ様にルキアのお芝居を見せたいのですって!」
「私のお芝居を……ですか?でも……」
瞳を輝かせるおばあ様と、すがるように見つめてくるマイラーとの間で、私は口ごもった。
巷では、お芝居を見て病気が治ったなんて噂があるけど、私にそんな力はない。