廃屋の捨てられ姫は、敵国のワケあり公爵家で予想外に愛されています
それなのに、大袈裟な噂だけが一人歩きしてしまうなんて、なんだか怖い。
だってこんなの、騙してるのと変わらないんだもの。
怯えているのを感じたのか、おばあ様はさっと私の手を握った。

「ああ、ごめんなさいね、私の言い方が悪かったみたいだわ。ルイザ様はね、アルカディア劇団のお芝居が見たいだけなの。でも、病気で動くことが出来なくなってしまったじゃない?だから、王宮であなたに演じて貰おうとしたのよ」

「そうなのですか……良かった。私、ルイザ様が噂を信じたのかと……」

「噂は付属品みたいなものね。ルイザ様は純粋に完成度の高いお芝居が見たいのよ。病気って、私のように心の要因もあるでしょう?まずは心が元気になることが重要だと思うの」

「はい。確かにそうですね」

病は気から、とは良く聞く話だし、おばあ様も気力を取り戻してから視力が回復した。
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