廃屋の捨てられ姫は、敵国のワケあり公爵家で予想外に愛されています
私は一歩前に出て、手伝ってくれたエレナ、ローリー、ミレイユを呼ぶと一緒に頭を下げた。
顔を上げてふとルイザ様を見ると、彼女の背中の辺りから、立ち上る黒い靄を発見した。
それは、療養所で人形劇をやった時見たものと全く同じである。
光の加減か目の錯覚、前はそう思って放っておいた。
だけど、今回はルイザ様からハッキリと出ている。
どうしよう、言うべき?
……いいえ、ダメ。
こんなこと言ったら、ルイザ様が心配なさるわ。
私は思案に暮れ、結局何も言わないことにした。
しかし、そんな私の前で、当のルイザ様が驚くべき行動をとったのである。
「ルイザ!?どうしたんだい!?急に立ち上がったりしたら、また調子が悪くなるよ?」
ローレウス殿下は、いきなり立ち上がったルイザ様を急いで座らせようと試みた。
でも、彼女はそれを制した。
「大丈夫です。私、なぜだかすごく体が軽いのです。今なら全力で世界の果てまで走れそうな気分なのですわ!」
「……いや、君、何言ってるんだ?」
ローレウス殿下におばあ様も賛同した。
「そうですよ。ルキアのお芝居を見て回復する者の噂もありますが、いくらなんでも、そんなに早く回復するなんてありえないと思うわ」
「あら!その噂の力を一番知っているのはカトレア様ではありませんの?」
勝ち誇ったようなルイザ様の笑みに、おばあ様もローレウス殿下も黙り込んだ。
顔を上げてふとルイザ様を見ると、彼女の背中の辺りから、立ち上る黒い靄を発見した。
それは、療養所で人形劇をやった時見たものと全く同じである。
光の加減か目の錯覚、前はそう思って放っておいた。
だけど、今回はルイザ様からハッキリと出ている。
どうしよう、言うべき?
……いいえ、ダメ。
こんなこと言ったら、ルイザ様が心配なさるわ。
私は思案に暮れ、結局何も言わないことにした。
しかし、そんな私の前で、当のルイザ様が驚くべき行動をとったのである。
「ルイザ!?どうしたんだい!?急に立ち上がったりしたら、また調子が悪くなるよ?」
ローレウス殿下は、いきなり立ち上がったルイザ様を急いで座らせようと試みた。
でも、彼女はそれを制した。
「大丈夫です。私、なぜだかすごく体が軽いのです。今なら全力で世界の果てまで走れそうな気分なのですわ!」
「……いや、君、何言ってるんだ?」
ローレウス殿下におばあ様も賛同した。
「そうですよ。ルキアのお芝居を見て回復する者の噂もありますが、いくらなんでも、そんなに早く回復するなんてありえないと思うわ」
「あら!その噂の力を一番知っているのはカトレア様ではありませんの?」
勝ち誇ったようなルイザ様の笑みに、おばあ様もローレウス殿下も黙り込んだ。