廃屋の捨てられ姫は、敵国のワケあり公爵家で予想外に愛されています
扉を叩いたのはエレナだった。
彼女は私とダリオンに王太子宮のマイラーが来ていると伝えた。
何事かと二人で応接間へと移動すると、まず目に入ったのは山のように積まれた箱の数々。
大小色とりどりの箱には、可愛らしいリボンがかけられている。

「おお!ルキア様!お待ちしておりました!」

マイラーは立ち上がり、私の元に駆け寄った。

「ど、どうなさったのですか?これは一体……?」

「ルイザ妃殿下のご病気が治ったのでございます!あれから、イエーレン先生に診察していただきまして、数日様子を見ましたが、続いていた頭痛もなく、胸の痛みもなく……もう、完治だと!」

「ま……まぁ!それは良かったですわ!おめでとうございます」

世界の果てまで走れます、と言ったのは嘘ではなかった。
思い込みだと、決めつけたのを謝りたいわ。

「ええ!それもこれも全てルキア様のおかげ!」

「は?」

「ローレウス殿下におかれましては、ルキア様に感謝の意を示したいと、このような品々を用意したのです」

「いや、あの……感謝の意なら、高価なものをルイザ様に頂きましたし、私のお陰というにはあまりにも……」

根拠がない。
気力を取り戻したことによる、体力の向上。
それなら、全てはルイザ様の回復力が凄かったのだ。
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