廃屋の捨てられ姫は、敵国のワケあり公爵家で予想外に愛されています
「ローリー……」
老人の嘘を伝えようと、彼女の袖を引っ張った。
すると、ローリーは何もかもを理解したように頷いた。
「ルキア様、私のうしろに」
「う、うん」
ローリーは背中に私を庇った。
老人のただならぬ雰囲気に、いつも明朗な彼女も緊張で震えている。
いったいこの老人は何者なの?
こんなところに馬車を隠して、なにをしているの?
心の中で繰り返す問いに答えは出ない。
「あなたは、造園師ではありませんね?誰ですか?ここでなにをしているのですか?」
ローリーの問いを無視し、老人は私を見て尋ね返してきた。
「ふふ、母親と同じ赤い髪。間違いない、お前はルキア・フェルナンシア。シエナの娘だな?」
一瞬頭が真っ白になった。
こんなところで、お母様の名前を聞くとは思わなかったのだ。
「……シエナは確かにお母様の名前だけど、どうしてあなたが知っているの?」
「東方のグゥェイン族に稀に生まれる赤い髪の女。女神ローディアの力を濃く受け継ぐその女は『巫女』と呼ばれ、病魔厄災を払う不思議な力があった。それがお前の母親シエナだ」
老人の嘘を伝えようと、彼女の袖を引っ張った。
すると、ローリーは何もかもを理解したように頷いた。
「ルキア様、私のうしろに」
「う、うん」
ローリーは背中に私を庇った。
老人のただならぬ雰囲気に、いつも明朗な彼女も緊張で震えている。
いったいこの老人は何者なの?
こんなところに馬車を隠して、なにをしているの?
心の中で繰り返す問いに答えは出ない。
「あなたは、造園師ではありませんね?誰ですか?ここでなにをしているのですか?」
ローリーの問いを無視し、老人は私を見て尋ね返してきた。
「ふふ、母親と同じ赤い髪。間違いない、お前はルキア・フェルナンシア。シエナの娘だな?」
一瞬頭が真っ白になった。
こんなところで、お母様の名前を聞くとは思わなかったのだ。
「……シエナは確かにお母様の名前だけど、どうしてあなたが知っているの?」
「東方のグゥェイン族に稀に生まれる赤い髪の女。女神ローディアの力を濃く受け継ぐその女は『巫女』と呼ばれ、病魔厄災を払う不思議な力があった。それがお前の母親シエナだ」