廃屋の捨てられ姫は、敵国のワケあり公爵家で予想外に愛されています
カトレア様は真っ暗な絶望の中にいるのかもしれない。
私が話し相手になることで、少しでも心を軽く出来たら。
そう思っていると、困った顔でセルジュが言った。

「ありがとうございます。しかし、カトレア様は誰にもお会いにならないと思います。ルキア様のこともお伝えしましたが、返事もなく……」

「そう。なら、押し掛けてみます!」

「は?」

思いっきり首を傾げたみんなに、私は言った。

「迷ったふりして別宅に潜入すれば、自然でしょ?あとで誰かが咎められることもないし」

「なるほど。しかし、たとえカトレア様に会えたとしても……」

話は出来ないかもしれない。
セルジュはそう言いたいのだと思う。
だけど……。
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