廃屋の捨てられ姫は、敵国のワケあり公爵家で予想外に愛されています
「やれやれ、シルヴェスター。せっかく無事だったのに、君が窒息させたら駄目だろ?」
「あっ、ああ!そうだな。すまない、つい……大丈夫か?」
アレストは申し訳なさそうに私から離れて……あれ?
今、ユグリス王子、アレストに「シルヴェスター」って呼び掛けなかった?
「シルヴェスター」と言えばアルカディアの……。
「なるほど、そういうこと。ただ者じゃないと思っていたけれど、座長、あなたがアルカディアの国王陛下でしたのね」
先程のユグリス王子の言葉を、おばあ様が聞き逃すはずはない。
アレストはアルカディア国王シルヴェスター陛下。
親しみを込めて名前で呼んでいるから、ユグリス王子とシルヴェスター陛下は懇意な間柄だと思う。
とすると、あの日、劇場の応接室に隠れていたのはユグリス王子だったのかもしれない。
でも、どうしてアルカディア国王が変装してレグナントに来るの?
どうして今、ここにいて私を抱き締めるの!?
一つの事実の発覚により、膨らむ疑問は無限大である。
「これがどういうことなのか、説明して頂けるのよね?殿下?」
おばあ様の不敵な笑いに、ユグリス王子は叱られる前の子どものような顔をした。
「もちろんですよ、大叔母様。そのつもりで、ここに来たのですから。では、一旦座りましょう」
「そうね。腰を落ち着けて話を聞きましょう」
シルヴェスター陛下とユグリス王子は元の位置に戻り、私とおばあ様は若干イライラしているダリオンの隣へと移動した。
「あっ、ああ!そうだな。すまない、つい……大丈夫か?」
アレストは申し訳なさそうに私から離れて……あれ?
今、ユグリス王子、アレストに「シルヴェスター」って呼び掛けなかった?
「シルヴェスター」と言えばアルカディアの……。
「なるほど、そういうこと。ただ者じゃないと思っていたけれど、座長、あなたがアルカディアの国王陛下でしたのね」
先程のユグリス王子の言葉を、おばあ様が聞き逃すはずはない。
アレストはアルカディア国王シルヴェスター陛下。
親しみを込めて名前で呼んでいるから、ユグリス王子とシルヴェスター陛下は懇意な間柄だと思う。
とすると、あの日、劇場の応接室に隠れていたのはユグリス王子だったのかもしれない。
でも、どうしてアルカディア国王が変装してレグナントに来るの?
どうして今、ここにいて私を抱き締めるの!?
一つの事実の発覚により、膨らむ疑問は無限大である。
「これがどういうことなのか、説明して頂けるのよね?殿下?」
おばあ様の不敵な笑いに、ユグリス王子は叱られる前の子どものような顔をした。
「もちろんですよ、大叔母様。そのつもりで、ここに来たのですから。では、一旦座りましょう」
「そうね。腰を落ち着けて話を聞きましょう」
シルヴェスター陛下とユグリス王子は元の位置に戻り、私とおばあ様は若干イライラしているダリオンの隣へと移動した。