廃屋の捨てられ姫は、敵国のワケあり公爵家で予想外に愛されています
「ちょっと待って頂ける?その話には少し無理があってよ?」
おばあ様が冷静に言った。
「それは、フェルナンシア王や周りの人間に身籠っていたのを隠していた、ということでしょう?どう考えても無理があるわよ」
「普通ならそうだろうね。自分の子でないと知れば、フェルナンシア王は子どもを殺すだろう。だから、シエナは命懸けで子どもを守った。幸い、当時王宮医だった者が彼女の味方になってくれてね。無能な王家に不満を抱いていた王宮医は、シエナの診察書を捏造し、出産時期を改竄して、誤魔化してくれたのだ」
「どうしてそんなに詳しくご存じなのかしら?その王宮医に直接会って聞いたような……」
「その通り」
シルヴェスター陛下は事も無げに言った。
そして、続けた。
「私はフェルナンシア王家を滅ぼすために、王都に潜入し、反乱軍を組織した。その時、元王宮医である老人に出会ったのだよ」
「は?潜入して、反乱軍を組織?……ああ、そう。つまりあなた、フェルナンシアの民衆の怒りを利用して、自身の復讐を果たしたのね。それにユグリス殿下も一役買ったと」
冷静に分析するおばあ様の隣で、私はただ驚いていた。
確かに、フェルナンシア王家は民衆の反乱で滅んだ。
それを指揮していたのが、まさかシルヴェスター陛下だとは。
それほどまでに陛下の怨恨が深いのかと身震いする反面、お母様に対する愛の深さに感動した。
おばあ様が冷静に言った。
「それは、フェルナンシア王や周りの人間に身籠っていたのを隠していた、ということでしょう?どう考えても無理があるわよ」
「普通ならそうだろうね。自分の子でないと知れば、フェルナンシア王は子どもを殺すだろう。だから、シエナは命懸けで子どもを守った。幸い、当時王宮医だった者が彼女の味方になってくれてね。無能な王家に不満を抱いていた王宮医は、シエナの診察書を捏造し、出産時期を改竄して、誤魔化してくれたのだ」
「どうしてそんなに詳しくご存じなのかしら?その王宮医に直接会って聞いたような……」
「その通り」
シルヴェスター陛下は事も無げに言った。
そして、続けた。
「私はフェルナンシア王家を滅ぼすために、王都に潜入し、反乱軍を組織した。その時、元王宮医である老人に出会ったのだよ」
「は?潜入して、反乱軍を組織?……ああ、そう。つまりあなた、フェルナンシアの民衆の怒りを利用して、自身の復讐を果たしたのね。それにユグリス殿下も一役買ったと」
冷静に分析するおばあ様の隣で、私はただ驚いていた。
確かに、フェルナンシア王家は民衆の反乱で滅んだ。
それを指揮していたのが、まさかシルヴェスター陛下だとは。
それほどまでに陛下の怨恨が深いのかと身震いする反面、お母様に対する愛の深さに感動した。