廃屋の捨てられ姫は、敵国のワケあり公爵家で予想外に愛されています
「さてと……無事親子の対面が出来て、大団円なんだけど、私も喋らせてもらっていいかな?」
口を挟んだのはユグリス殿下だ。
「あら。あなたただの付き添いじゃなかったの?」
おばあ様は軽く目頭を押さえつつ冷ややかに言った。
ドラマチックなお話が好きなおばあ様にしてみれば、殿下はいいところで邪魔する存在。
不満げになるのも頷ける。
「すみません大叔母様。私もここで話に割り込むのは勇気がいるのですが、ちゃんと事の経緯を話せ!と大英雄に言われましてね」
「当然です。殿下とシルヴェスター陛下の茶番劇の片棒を、レグナント軍はまんまと担がされたのです。奴隷商人の件も、もっと早く私に伝えていれば、ルキアを危険にさらすことはなかった!嫌な予感がして、救難信号を教えておかなければ今頃は……殿下はきちんと説明し、詫びる責任があると思いますが⁉」
珍しくダリオンが大声で怒鳴った。
隣で憤慨している大英雄を眺めながら、私は「救難信号」の授業を思い出していた。
どうして突然そんな授業を始めたのか、不思議に感じていた。
でもそれは、大英雄にしか感じ取れない虫の知らせだったのだ。
……私はダリオンに二回、救われていた。
そう思うと、また涙が出そうになった。
「う、うん。確かにそうだ。我が国の大英雄にまで黙っているべきではなかった。すまない」
「ユグリス殿下はなんでも秘密にしすぎるのよ。今度からはまず先に、私に相談なさい」
殊勝に謝罪した殿下に、おばあ様は追い打ちをかけた。
ここで、お灸を据えてやろうと思ったのかしら。
申し訳なさそうに頭を抱えるユグリス殿下には、効果覿面だったみたいだ。
口を挟んだのはユグリス殿下だ。
「あら。あなたただの付き添いじゃなかったの?」
おばあ様は軽く目頭を押さえつつ冷ややかに言った。
ドラマチックなお話が好きなおばあ様にしてみれば、殿下はいいところで邪魔する存在。
不満げになるのも頷ける。
「すみません大叔母様。私もここで話に割り込むのは勇気がいるのですが、ちゃんと事の経緯を話せ!と大英雄に言われましてね」
「当然です。殿下とシルヴェスター陛下の茶番劇の片棒を、レグナント軍はまんまと担がされたのです。奴隷商人の件も、もっと早く私に伝えていれば、ルキアを危険にさらすことはなかった!嫌な予感がして、救難信号を教えておかなければ今頃は……殿下はきちんと説明し、詫びる責任があると思いますが⁉」
珍しくダリオンが大声で怒鳴った。
隣で憤慨している大英雄を眺めながら、私は「救難信号」の授業を思い出していた。
どうして突然そんな授業を始めたのか、不思議に感じていた。
でもそれは、大英雄にしか感じ取れない虫の知らせだったのだ。
……私はダリオンに二回、救われていた。
そう思うと、また涙が出そうになった。
「う、うん。確かにそうだ。我が国の大英雄にまで黙っているべきではなかった。すまない」
「ユグリス殿下はなんでも秘密にしすぎるのよ。今度からはまず先に、私に相談なさい」
殊勝に謝罪した殿下に、おばあ様は追い打ちをかけた。
ここで、お灸を据えてやろうと思ったのかしら。
申し訳なさそうに頭を抱えるユグリス殿下には、効果覿面だったみたいだ。