廃屋の捨てられ姫は、敵国のワケあり公爵家で予想外に愛されています
5、一人芝居
カトレア様にお芝居を見て(聞いて)貰おう……私はセルジュたちにそう言った。
でも、カトレア様を連れ出すのは不可能に近い。
仮に連れ出せたとしても、視力の低下で観劇するのは難しいはず。
それならば、答えは一つ。
この屋敷の中で「私」が「声のみ」で上演すればいいのだ。
幸い、前世で一人芝居や朗読のイベントもこなしており、演じ分けには多少の自信がある。
後は、カトレア様のお気に入りの物語を脚本にし、読み込んで練習をしなくてはならない。
セルジュが本を選び、エレナたちが脚本を書き、私が全てを演じる。
この分担作業で、作戦は進行した。
肝心の舞台は、本宅と別宅を繋ぐ中庭に決めた。
カトレア様が座っている窓辺は中庭に面していて、声が良く聞こえる。
さらに大きな建物に挟まれている構造上、中庭で叫ぶと反響が起こり、最適な舞台となるのだ。
準備を始めてから三日後、作戦はついに決行の時を迎えた。
中庭の本宅寄りに効果音係のセルジュたちが控え、私は真ん中に進み出る。
別宅のカトレア様の部屋を見ると、いつのように影が出来ていた。
うん、今日も窓辺に座っているわ。
確認すると、私は右手を挙げた。
これは、始まりの合図である。
カトレア様にお芝居を見て(聞いて)貰おう……私はセルジュたちにそう言った。
でも、カトレア様を連れ出すのは不可能に近い。
仮に連れ出せたとしても、視力の低下で観劇するのは難しいはず。
それならば、答えは一つ。
この屋敷の中で「私」が「声のみ」で上演すればいいのだ。
幸い、前世で一人芝居や朗読のイベントもこなしており、演じ分けには多少の自信がある。
後は、カトレア様のお気に入りの物語を脚本にし、読み込んで練習をしなくてはならない。
セルジュが本を選び、エレナたちが脚本を書き、私が全てを演じる。
この分担作業で、作戦は進行した。
肝心の舞台は、本宅と別宅を繋ぐ中庭に決めた。
カトレア様が座っている窓辺は中庭に面していて、声が良く聞こえる。
さらに大きな建物に挟まれている構造上、中庭で叫ぶと反響が起こり、最適な舞台となるのだ。
準備を始めてから三日後、作戦はついに決行の時を迎えた。
中庭の本宅寄りに効果音係のセルジュたちが控え、私は真ん中に進み出る。
別宅のカトレア様の部屋を見ると、いつのように影が出来ていた。
うん、今日も窓辺に座っているわ。
確認すると、私は右手を挙げた。
これは、始まりの合図である。