廃屋の捨てられ姫は、敵国のワケあり公爵家で予想外に愛されています
「うふ、うふふふふ……」

「ルキア様!?どうかなさいましたか?」

しまった……と思った時はもう遅い。
私の超絶気持ち悪い、思い出し笑いが、エレナに聞こえてしまっていた。
しかも、ここ笑うシーンじゃない……。
非常識よね、反省してます。

「い、いえ。何でもないの!気にしないで……でも、ダリオン様、また笑ってくれるといいね」

取り繕いつつ、期待と希望を込めて言った。

「あの、私、漠然とですが……そんな未来が近々来るような気がしています」

「どうして?」

少し明るくなったエレナの声に安心し、その楽観的な考えに質問を返す。

「はっきりとはわからないんですけど……ダリオン様がルキア様を伴ってエスカーダ家に帰還した時、ただ何となく風の流れを感じたのです」

「流れ?」

「はい。淀んだ空気を吹き飛ばす突風のような……一陣の風ともいえる勢いを」

そう言って、エレナは私の前に回り込んできた。
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