廃屋の捨てられ姫は、敵国のワケあり公爵家で予想外に愛されています
3、王宮晩餐会
王宮正面で馬車を降りると、そこは七色の光に満ちていた。
外観の厳つさからは程遠い、華やかで煌びやかな世界。
開け放たれた扉から、漏れる明かりですらこれなのだから、会場内はもっと凄いのだろう。
「カトレア大叔母様!お待ちしておりました」
声と同時に、ロビーでたむろしていた貴族たちが、一斉に脇に避けた。
その真ん中から颯爽と現れたのは、ユグリス王子である。
「あら、これは殿下。わざわざ来てくださったということは、エスコートをして頂けるのかしら?」
おばあ様は、スッと手を出した。
ユグリス王子はその手を取ると、スマートに自分の腕へと促した。
「ええ。そのつもりです。王族一同、大叔母様の復帰を心待ちにしていましたからね」
「嬉しいわ。そういえばルキアをエスカーダに預けるのを決めたのは殿下だそうね。私、お礼を言いたいと思っていたのよ」
「お礼など……私とて、まさかこのような結果になるとは考えていませんでしたから」
「本当に?思慮深いあなたでも?」
おばあ様は含みのある言い方をしたが、ユグリス王子は淡々と続けた。
王宮正面で馬車を降りると、そこは七色の光に満ちていた。
外観の厳つさからは程遠い、華やかで煌びやかな世界。
開け放たれた扉から、漏れる明かりですらこれなのだから、会場内はもっと凄いのだろう。
「カトレア大叔母様!お待ちしておりました」
声と同時に、ロビーでたむろしていた貴族たちが、一斉に脇に避けた。
その真ん中から颯爽と現れたのは、ユグリス王子である。
「あら、これは殿下。わざわざ来てくださったということは、エスコートをして頂けるのかしら?」
おばあ様は、スッと手を出した。
ユグリス王子はその手を取ると、スマートに自分の腕へと促した。
「ええ。そのつもりです。王族一同、大叔母様の復帰を心待ちにしていましたからね」
「嬉しいわ。そういえばルキアをエスカーダに預けるのを決めたのは殿下だそうね。私、お礼を言いたいと思っていたのよ」
「お礼など……私とて、まさかこのような結果になるとは考えていませんでしたから」
「本当に?思慮深いあなたでも?」
おばあ様は含みのある言い方をしたが、ユグリス王子は淡々と続けた。