逆プロポーズした恋の顛末

約一週間、「パパ」べったりで過ごしたのだ。
いくらまたすぐに会えると言い聞かせても、きっと幸生は寂しがる。


「それで、これからのことなんだけど……」


あちらへ戻れば、尽はとても忙しくなるだろうとわかっているが、できれば次に会う約束くらいは、幸生にしてあげてほしい。

そう続けようとしたら、シンクへ空になった食器を下げた尽が、こちらに背を向けたまま呟いた。


「三人で暮らす選択肢は、ないんだな」

「え……」


どうやら、大きな誤解を招いてしまったようだと気づき、慌てて否定する。


「そ、そうじゃなくて! わたしも、幸生も、尽を必要としてるわ!」

< 122 / 275 >

この作品をシェア

pagetop