いきなりセンセーに迫られて。





はぁ……運命の私だけの王子様はどこにいるのー!


周りは看板の光とすれ違う人で私の王子様なんかいない。



「ねぇそこのお姉ちゃん!」



肩を叩かれ振り返るとスーツ姿のお兄さんがいた。


これまたイケメンでチャラい。


「俺と一緒にお酒飲まない?俺が奢るからさ」
「私まだ未成年なんで」


「えーいいじゃん少しだけでもいいから飲もうよー」
「嫌です」



みんな私のこと不真面目で男好きだと思っているだろうけど、法律はちゃんと守って生活してるし、課題もちゃんと提出してるんです。



そんな不真面目じゃないんだヨ。


「そんなに俺に逆らうんだったらこうするしかないね」
「え、え、ちょっと!」



無理矢理連れてこられたホテル。



ここで何されるか想像がついて叫んでしまう。


「やめて!!!」
「うるさい、静かにしろ」


「ねぇ、やめてってば!!」


そう言っても離してもらえずに、部屋にドボン。



もう誰も来てくれない、もう従うしかない、でも嫌だ。



「助けて……」



涙が出てしまう。



「そう言っても誰も来ない、諦めろ」



耐える、耐えるしかない……。



「なにすんだてめぇ!!」


部屋を突き破って来たのは南野センセー。


シャツが脱がれててされる寸前だった。


「大丈夫か」
「せんせー……」


もう何も言えない、涙しか出なかった…。

< 11 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop