いきなりセンセーに迫られて。
はぁ……運命の私だけの王子様はどこにいるのー!
周りは看板の光とすれ違う人で私の王子様なんかいない。
「ねぇそこのお姉ちゃん!」
肩を叩かれ振り返るとスーツ姿のお兄さんがいた。
これまたイケメンでチャラい。
「俺と一緒にお酒飲まない?俺が奢るからさ」
「私まだ未成年なんで」
「えーいいじゃん少しだけでもいいから飲もうよー」
「嫌です」
みんな私のこと不真面目で男好きだと思っているだろうけど、法律はちゃんと守って生活してるし、課題もちゃんと提出してるんです。
そんな不真面目じゃないんだヨ。
「そんなに俺に逆らうんだったらこうするしかないね」
「え、え、ちょっと!」
無理矢理連れてこられたホテル。
ここで何されるか想像がついて叫んでしまう。
「やめて!!!」
「うるさい、静かにしろ」
「ねぇ、やめてってば!!」
そう言っても離してもらえずに、部屋にドボン。
もう誰も来てくれない、もう従うしかない、でも嫌だ。
「助けて……」
涙が出てしまう。
「そう言っても誰も来ない、諦めろ」
耐える、耐えるしかない……。
「なにすんだてめぇ!!」
部屋を突き破って来たのは南野センセー。
シャツが脱がれててされる寸前だった。
「大丈夫か」
「せんせー……」
もう何も言えない、涙しか出なかった…。