黒歴史な天才外科医と結婚なんて困ります!なのに、拒否権ナシで溺愛不可避!?

 そのまま修の手がすっと首筋に落ちる。

「ひっ!」
「……指輪してないんだ?」
「するわけないでしょう……!」

 私が叫んでも、修は、ただじっと私を見ていた。

 私はさらに戸惑い、動かさない右手に慄いた。

「お願いだから、手を離して」
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