黒歴史な天才外科医と結婚なんて困ります!なのに、拒否権ナシで溺愛不可避!?
恥ずかしいんじゃない。
ただすべてが嘘なのだ。
今あるのは、怒りの感情だ。
ただそれだけだ!
「だから猪沢くん、こっちに戻ってきたの?」
「……まぁ、そんなところです。研究もひと段落しましたし」
「なら結婚のお祝いしないとね!」
(お祝いだとぉぉおおおお⁉︎)
勝手に進む話を妨害すべく暴れてみても、修は全く動じる様子もなく、私の言葉と動きを封じながら話しを続ける。
っていうか、鈴鹿先生も私がこんなに暴れて否定してるんだから気付いて!
「ありがとうございます。お祝いいただく席には、ぜひ、ここの研究室のみなさん全員で参加していただきたいです」
「ふぁっ⁉」
(なんだと⁉︎)