黒歴史な天才外科医と結婚なんて困ります!なのに、拒否権ナシで溺愛不可避!?

「全員って?」

 鈴鹿先生が首をひねる。
 すると、修はにこりと笑った。

「ほら、くるみの仲いい栗山先生とか」

 鈴鹿先生は顎に手を当て、
「あぁ、彼ね。彼はどうかしらねぇ」とつぶやく。

「ぜひ一緒に」
「じゃあ聞いてみて、日程はまたメールで送るわ」
「はい。きちんと仲直りしたいので、少しだけくるみをお借りします」
「もちろん、いいわよ」

 勝手に二人がそんな話をして、修はそのまま私を連れて研究室を出たのだった。

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