君と、サヨナラの恋
「梶谷くん、ちょっと変なこと訊いてもいいかな? 有希ちゃん以外とも、その、あぁいうことしたりしてるの?」
「あぁいうことって?」
「その、彼氏の代わりに優しく慰めたり……、とか?」
顔を赤らめながらごにょごにょと訊ねると、最初はぽかんとしていた梶谷くんがにやりと口元を緩めた。
「あー、有希以外ともヤッてんのかってこと?」
「ちが……。だから、その……」
梶谷くんの露骨な表現に真っ赤になって吃ると、彼が可笑しそうにケラケラと笑った。
「まぁ、そういうことはなくもないけど。ていうか藤崎さん、なんでそんなこと聞いてくんの? あ、もしかしてほんとは、あのまま俺とヤりたかった?」
カウチに腰かけたままの梶谷くんが、意地悪い目であたしを見上げてくる。
「そんなわけないでしょ。あたしは付き合ってない人とそういうことするつもりはないし」
冗談だって頭ではわかってるのに、彼の軽いノリと話し方に真面目に反応を返してしまう。