蒼い炎
「…飢餓でろくに話せんか」
仕方がないと言うように青年は自身の手首を切りつける。
滴り落ちていく真っ赤な血。
「っくあ…」
ぽたぽたと青年の手首を伝い、ベッドを汚していくそれに釘付けになった少女の瞳は赤く苛烈に輝く。
(ホシイ…。ホシイ……)
それまでベッドの上でもがいていたはずの少女は急に起き上がり、青年に飛びつこうと動く。だが、それ以上の速さで少女を片手で抑え込んだ青年は残忍に微笑む。
「これが欲しければ言え。お前の親は誰だ」
「ッ…」
(ホシイ…ホシイ…ホシイ…)
喉が焼かれるような痛みに少女は襲われる。
(苦しい…)
伸ばした手が空を掻く。胸が酷く重い。
「ッう゛…」
激痛が体中を駆け巡った直後、少女の世界は暗闇に堕ちた。