蒼い炎
「帰れ。二度と来るな」
「ッお願いです!あなた様以外に頼れる者がいないのです!どうか、リリスを…」
「しつこいぞ!帰れと言うのが…」
「ッワン!」
「クリスっしぃ~!」
不意に背後から聞こえてきた声に振り返る。ほぼ同時に呆れた顔をしたのは、最早仕方ないだろう。
階段の踊り場で身をかがめてこちらを見つめるステファナ。ステファナのスカートのすそをくわえて引っ張るクリス。全く、ステファナは何をしているんだ。
「ステファナ、上に戻っていろ!」
「ッステファナ…やはり、失踪した花嫁はあなた様が…」
「ッチ…」
この男、ステファナのことを…。いや、ステファナは失踪した王の花嫁。知らぬ方がおかしいか。