蒼い炎
「っテオファニス様…」
「こんな時くらい、様なんかつけなくていい」
「…テオファニス」
「あぁ」
愛おしい。手放すことなど、できない。
あの男も同じだったのだろう。だから、俺を頼ってきた。全てを捨てて、ここに来たのだ。
唇にキスを落とす。大人しくそれを受けるステファナは幸せそうに微笑み、抱き着いてくる。
不意に聞こえてきたノック。
…忘れていた。ステファナを横に降ろし、声をかける。
入って来たキリルとリリスは俺の前まで歩み寄り、頭を下げてくる。
「カタストロフィ様、ありがとうございました。このご恩、あなた様への忠誠を持って、お返しいたします」
「…?テオファニス様、お名前が2つあるの?」
キリルの言葉にステファナが不思議そうな顔をする。そして、キリルは逆にステファナの言葉に驚いて顔を上げる。…ステファナは知らなかったのか。