蒼い炎
「テオファニス様…」
視線を向ける。キリルとリリスの表情には疲れが浮かんでいる。
「…すまない。取り乱した」
「いえ、テオファニス様が14日間、目を覚まさなかったとはいえ、勝手なことを致しました。申し訳ありません」
「…まて、俺はそんなに眠りこけていたのか」
夢は見ていた。だが、まさかそんなに眠りこけていただと…。
そういえば、かれこれ40日は血を飲んでいない。体が動くのをためらったのか。それとも、ステファナのいる夢に戻りたくないと思ったからか…。
「はい。ファナ様もお目覚めになっていません。ファナ様の身を清めたりするのに、テオファニス様のお部屋では不都合もありまして、部屋を移させていただきました」
「そうか。…俺の方こそ心配をかけたな」
「いえ」
「…テオファニス様、血をお飲みください。もう何日も何も召し上がられておりません」
「あぁ、そうだな…」
「すぐにご用意いたします」
リリスが部屋を飛び出していく。キリルがその後を追っていく。
それを見送り、目覚めないファナに視線を戻す。