蒼い炎
14日眠っていたということは、あの医師が言う通りならファナがいつ目覚めてもおかしくないはずだ。
再び頬を撫でる。やはり、痩せたな。もともと小さいのに、痩せてしまっては不健康だろうに。
早く目を覚ませ。俺がいない1か月でどれだけ知識を身に着けた?どうして俺を待ち続けていたんだ。聞きたいことが山ほどあるから、早く目を覚ませ。
…お前を眠らせてしまった俺が何を言っているんだろうな。
だけど、早くお前の笑顔を見せてくれ。ステファナと同じぬくもりを持った、お前の笑みを…。そこで気づく。
あぁ、俺はなんて大馬鹿者だ。よりにもよって、ファナにステファナの面影を探し、理想を被せてしまうなんて…。
「…すまない、ファナ…ステファナ」
俺は、まだ…あの時に囚われたままだと言うことか…。
自嘲の笑みを浮かべる。追憶の時を生きる我ら同胞は、過去に置いた後悔に囚われやすいと言う。俺もまたその1人か…。