蒼い炎
「ファナ、俺は大丈夫だ」
「ッでも」
「大丈夫だと言っているんだ。力は使うな」
首を横に振る。今日は随分聞かん坊だ。光の球が俺の周囲を飛ぶ。
涙が伝う頬を包む様に手を添える。視線を合わせ、床に膝をつく。
「ファナ、頼むから。言うことを聞きなさい。俺は大丈夫だから、落ち着くんだ」
「…」
「もう倒れたりしない。怪我もしていない。だから、大丈夫だ」
「…ほんとう?」
「あぁ、本当だ。本当だから、落ち着くんだ」
宙を漂っていた光の球が徐々に小さくなり、消える。全ての光の球が消えると、ファナは徐々に瞼を落とし倒れ込んでくる。その体を受け止め、ほっと息をついた。
「テオファニス様」
背後に立つキリルとリリスに視線を向ける。随分、心配をかけてしまったな。